安全なドッグフードの選び方~決定版~

安いフードを作るための工夫

ドッグフードメーカーは、いかにすれば安いドッグフードを作れるか考えています。
もちろん、これは製造コストをできるだけ下げて、自分たちの利益をあげるためです。
製造コストが下がれば、その分CMなどの広告費にお金を使うことができ、これによってフードビジネスをさらに軌道に乗せることができます。

 

では、ドッグフードメーカーはどんな方法で安いドッグフードを作っているのでしょうか。

肉を使わず、穀物を使う

最もコスト削減できるのが、肉を使わず、小麦やとうもろこしなどの穀物を使うことです。
肉に比べ、穀物は圧倒的に安く手に入ります。

 

犬にとって、穀物は栄養素としてダメなのでしょうか。
元来、肉食である犬の腸は、体長の約5倍(人間は約10倍)と人間の半分しかありません。
つまり、雑食系の人間は米を含む穀物を消化吸収できる消化器官を持っていますが、犬の消化器官は、あまり穀物を多く与えすぎると十分消化できず、消化不良を起こします。
また、炭水化物の摂取が多すぎると、それは犬の体の中で、すぐに体内脂肪となります。
まとめると、穀物の割合の多いフードは、体に負担がかかり、太りやすくなるといえます。

※人の体長は、他の動物と同様に四つん這いになった姿勢をとった際の口から肛門までの長さを元に 試算されたものです。
よく人の腸の長さは体長の3~5倍という説がありますが、これは頭頂部からかかとまでの身長を元に 試算された数値であり、それでは、他の動物たちとの比較対象にならないため、口から肛門までの長さを採用しています。

 

廃棄物を使う

本来なら廃棄処分にすべきものを細かく砕いて粉にしたものを副産物と呼びます。
肉なら肉副産物です。
ミートミール、チキンミール、ポークミールなど肉類名+「ミール」も肉副産物と同じ意味です。
たとえば、鶏副産物とは、鶏の内臓、頭、足、羽、骨など一般的に食用として食肉加工された時にでる廃棄部位を集めたものを指します。
つまり、鶏の羽根をむしって丸裸にして私たちは食べますが、このむしった羽を大量に集めて「たんぱく質」として使用するのです。
ちなみに「家禽(かきん)類副産物」と書かれている場合は、「鶏や七面鳥、アヒル、ウズラ、ガチョウ等の鳥類の副産物」ということでどの鳥の副産物か特定できないという大雑把な表記です。
要するに、肉副産物はお肉以外のものです。
本来、廃棄処分すべきものですから、極めて安く入手できるのは当然です。

 

 

スプリッティング(分割)というトリック

肉類を出来るだけ原材料名リストの先頭近くに表記したい時に使われるのが、「スプリッティング(分割)」というトリックです。
たとえば、フードのパッケージに次のような原材料名が表記されていたとします。
  (1)鶏肉
  (2)とうもろこし
  (3)コーンスターチ
  (4)コーングルテン
(以下略)

 

私たちは、原材料名の先頭に鶏肉がきているから、このドッグフードには動物性タンパク質が多く含まれ、良いドッグフードだと勘違いします。
でも、実は、とうもろこし、コーンスターチ、コーングルテンは同じもので、この3原材料を合計使用量が鶏肉より多くなると、本当は原材料名の先頭に「とうもろこし」と表記すべきなのです。
このように、同じ原材料を分割することによって、原材料名を入れ替えて表示することを「スプリッティング(分割)」と呼びます。
これは1の「肉を使わず、穀物を使う」ことを誤魔化すために使われます。

 

 

以上のように、ドッグフードメーカーは、あの手この手で安くフードを作れる工夫をしています。
企業である以上、利潤追求は当然ですが、残念ながら、本当に犬のことを考えて、ドッグフードを作っている会社は少数です。
ほとんどは儲けを先行させたり、また無知であったりするメーカーが多いのが現実です。
でも、良心的で最新の動物栄養学の成果を積極的に取り入れているメーカーも存在します。
大事なの他人任せにせず、ご自分でフード選びの基準を持って、愛犬にあったフードを選んで下さい。

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